2013年10月17日木曜日

【退職】クビ同然で辞めた大物ゆうメイト - Aロッド君【殿堂入り】

つい先日、とうとう誰からも惜しまれることなく郵便局を去った人物がいた。
自主退職というよりか、むしろクビ同然で辞めた。

そのゆうメイトの名は、Aロッド君(仮称)。

Aロッド君とはどういう人物なのか?
  • 過去に郵便局をクビになった経歴を持つ大物である。
  • いつもピンストライプ(縦縞模様)の服を着ている。
  • ホームラン級のバカだから。
  • 一旦辞めてもなお郵便局のアルバイト(現役続行)に執着している。
Aロッド君がうちにやって来たのは今から10年半前で、私よりキャリアが長いベテランである。
前に居た郵便局をクビになり、その後他の局の面接を受けたが3回連続で落ちた後、ようやくうちで採用され現在まで至る。

外見的な特徴は、体格はそこそこあり、がっちりとした印象。
それに加え、ほぼ毎日のように縦縞模様の服装と白い手袋で作業している。
ピンストライプのユニフォームに憧れがあるのかどうかはわからないが、
色白で眼鏡をかけてることを除けば、Aロッドと瓜二つだ。

しかし頭のほうはめっぽう弱く、脳ミソが筋肉できているようなホームラン級のバカで、
作業が遅く、物覚えも悪く、平凡なミスを量産する三拍子揃った大物スラッガーだ。

このような使えないクズでもクビにならずに勤まるのが郵便局の良いところで、
周囲から叩かれて条件面が不満になり一旦辞めても、意地なのか執念なのか、
よりよい環境を求め、ゆうメイトとして現役続行を希望しているのがすごい。

彼が退職に至った経緯と非常識な行動について


10年半もの間Aロッド君はゆうメイトとして何をしていたのか…?

彼が入社した時の担務は通常で、それ以来ずっとそのままだった。
通常の職務内容は、配達や差立の手区分がメインで、簡単な上、ミスしてもわかりにくく、
本来やるべき作業と関係のないことをやって怒られようが、ババア達からパシリにされようが、
それでも彼にとって居心地がよく、それなりに仕事をこなせてはいた。

ただ、いつまでたっても要領の悪さは改善せず、いつも最高のゆうメイトということを皆に証明したかったというより、むしろ筋肉でできている脳ミソがより増強され、より実力を発揮していった。

前の局をクビになった理由はこの時点で大体の察しはつくが、なぜこんな大物を採用したのか?
そんな彼でも普通に契約更新されていて、こういうのも何ですが自分でも驚きを隠せません。

月日は流れ特に何事もなく平和な日々を送っていたが、突如Aロッド君は変わってしまい、
理性は完全に崩壊し、ますます混乱する一方で、やがて退職に至るようになった。

その原因は、通常からゆうパックの区分へのコンバート。

いくら優秀な人でも担務移動によってしばらく経った後に嫌気が差して辞めてしまい、
結果的に業務に支障が出ることはよくあることですが、彼の場合、居なくても同じか、教える手間が省けて却って居ない方が楽という意見を全員が言ってたようですw

ゆうパックへと移ったAロッド君の働きっぷりは以前より磨きがかかっていて、
物覚えが悪くパソコンすらまともに扱えず、代引や着払いゆうパックを集配に交付する際に必要な管理票と交付票をいつまでたっても作成できないばかりか、誤配防止のため区分する際にラベルの配達希望日と配達希望時間帯の部分に黄色のマーカーでチェックするのですが、ある日を境に誤配(時間帯不遵守)が増えて調査したところ、住所の部分に誤ってマーカーチェックしており、区分間違いの原因が発覚し管理者が担当者全員に問い詰めたら、犯人はAロッド君だったそうなw

ゆうパックの区分は通常とは違い責任の大きな仕事で、意外にストレスが溜まる。
ミスがあれば調査すれば誰がやったかがわかる追跡システムがあるので誤入力や未入力に細心の注意を払わなければならず、たった1回のミスでも処分の対象になることもあるので、彼みたいな人間には勤まらない。それでもクビにならなかったのは、体力だけはあるので重い荷物を運ぶ時だけ活躍の場があったから。

怒られるのには慣れているAロッド君も取り調べのような管理者の尋問にはさすがに参ったようで、
さらに頭がおかしくなり、非常識な行動を起こすようになった。

1つ目は、余程嫌なのか仕事を休みがちになり、休む理由を聞くと、
「腰が痛い」「身内に不幸があった」等と言い、何か証拠になるものを提出するように求めると、「あの…それはですね…」とはぐらかす。誰がどう考えても明らかにズル休みとしか思えない。こんな理由は受け付けてもらえず無断欠勤として扱われた。小学生が考え付くような言い訳で呆れて笑ってしまう。

2つ目は、在職中に別の局へ面接に行ったこと。
次の仕事を探す、もしくは決まってから辞めるのは別に問題はないのですが、
郵便局はゆうメイト経験者を採用する場合に履歴や勤務状態を調査し選考するようで、
面接先の局からうちに問い合わせがあり、まだ働いてるのに履歴書に退職と記入し職歴を詐称しているのがバレて部長からこっぴどく怒られたそうだ。結果はもちろん不採用だった。
ちなみに正しい書き方は、在職中で、辞めるのが決まっているなら退職予定と書く。
1か月以内なら年休と勤続年数が引き継がれる※ので焦る気持ちはあったのだろうが、非常識にもほどがある。

※自己都合退職、同一事業所(局所)であるかないかに関係なく、退職後1か月以内に限り、これまで期間雇用社員として勤務した期間に発給された年休の残日数と継続勤務した勤続年数を引き継ぐ。これは、2012年10月1日に郵便事業会社と郵便局会社の合併に伴い、できるだけ郵政グループの経験者を確保したいという観点から制度が緩和された。

最後に、慰留されることなく厄介払い、クビ同然という形でとうとう辞めてしまった。
ゆうパックの区分の責任と重圧に耐えかね長期離脱し、ほとぼりが冷めた頃に復帰したAロッド君は周りに迷惑を掛けたという認識もなく平然とした態度だったので皆から温かく迎えられるはずもなくブーイングの嵐に。
さすがに空気を読んだようで、ある日突然彼は「今日限りで辞めます」と言い残し去っていったが、その日に余程未練があるのか舌の根も乾かぬうちに「別の時間帯空いてますか?」と何かが切れたように電話で言ってきた。郵便局の場合、退職を願い出るなら遅くとも2週間以内に部長などの管理職の人にその旨を伝える必要がある。なのに10年以上も居てそんなこともわからずいきなりばっくれる高校生並みの非常識さと、これ以上雇い続けると始末書級のミスを連発し彼のみならず局全体にも重い処分が科せられ信用を著しく損なうおそれがあることから、満場一致で申し出を却下したようだ。さらにすごかったのは、その後もしつこく何度も電話をかけてくるので予め番号を控えておき「この番号がディスプレイに表示されたら取るな」と社員全員に周知したと云う。

こうしてAロッド君は半永久追放という形で放出され、少なくともうちの局で復活(出戻り)はないだろう。他の郵便局と契約しようにもばっくれた前科が勤怠不良として人事履歴に残る可能性もあり、仮に10年以上の経験者だからといって安易に採用したとしても記録を塗り替える大失態を犯すリスクもあることから、契約に至るのは簡単なことではないと思われます。

でも私はそんな彼を陰ながら応援しています。似たような境遇にある者として今更ながら親近感が湧いてきました。形はどうであれ、ゆうメイトを脱出し上手く社会に適合するには時間がかかると思いますし、この先あらゆる苦難が待ち受けているかもしれません。いつかきっと私達のような底辺の人間が安心して働ける世の中になることを切に願う。餞別として貴方へエールを贈る。
がんばれAロッド君!さらば同胞よ!

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